わたしは小さい頃から自分が何かをする時母親には何も言わなかった。
相談しないの。

だから、母親はわたしが思いつきで行動する子だと思っている。
今も多分ね。
でもね、言わないだけなの。
言うと反対されるから。

わたしが何か新しい一歩を踏み出そうとしたり行動したりする時は必ず彼女はネガティブな反応しかしない。

転職をすれば「ちゃんとやって行けるの?生活して行けるの?」
離婚をした時だって「なんで別れるの?こども抱えて生活していけるの?思い直して」etc

散々考えたあげく、ようやく踏み出した一歩を折られたくないの。
そんなことにパワーを使う余裕なんてどこにもないのよ。

だから、わたしはこどもたちにはいつも言う。
自分で決めて自分で行動しなさい って。
やろうとしてることを聞いてあげて「精一杯がんばれ!」って背中押してあげる。
がんばることは並大抵のことではない。
不安だってたくさんあるもの。

コケたら次どうしたらいいか一緒に考える。
思いっきり行っておいで!って送り出してあげる強さをわたしは持ってる。
それは今まで自分で決めて自分で行動してコケて泣いて培った強さだから。

離婚した時はすべて決まってからの報告だった。
バンドのみんなにも言わずにライブが終わってようやく言った。
みんな心配したし「バンドやって行けるの?」「生活大丈夫なん?」そんな言葉ばかり。

この時のことは、あたし一生忘れないし、何回も書いてるけど。
みんなに報告する前に、ライブの打ち上げ終わった帰り道に
ドラムのよっちゃんと横にいたつばきんに「実はわたし離婚するねん」てフライングで言っちゃった。

そしたらよっちゃんは満面の笑みで
「おめでとうー」って言ったの。

救われたなぁ。
嬉しかった。
あのことばを思い出すたび、がんばらないとなーって思う。

ワークショップで久しぶりに会ったあっこちゃんに
「離婚してんー」て言うた。
そしたら彼女は素敵な笑顔で「おめでとうー!」って。
わたしがびっくりしてたら
「だって幸せになるために離婚したんでしょ?」って。

そんなことを言ってくれたのは
この2人だけだったの。

でも嬉しかった、救われた。

祝福ってそういうこと。
幸せを願うことと、その人が勇気を持って踏み出した一歩を喜ぶこと。

誰も祝福してくれなくとも
あたしは勇気の一歩を祝福します。
祝福してくれた愛ある人たちがしてくれたように。